ガーヤトリー マントラの奇跡2 (ガヤトリー マントラ)

bolojaisai2009-05-13

(前回の続き)

ある税務官が、アンドラプラデーシュ州のアードラーバードというところに配属されました。出勤の最初の日に彼が仕事場に出かけていくと、彼は高官であるため他の若手職員達は、彼に敬意を払って挨拶をしました。ところが、自分の仕事室に行くと、ある男が彼の机の上に足を乗せて、彼の椅子に座っているではありませんか。この男がこの部門の入ったばかりの若手職員だということが分かると、彼はその場所から立ち去るように命じました。男はそれを聞いて憤慨し、脅すように「後で見てろよ。仕返ししてやる。」と言い捨てて出て行きました。その税務官は、あまりそのことに気にかけずにいました。
しかし次の日、驚くようなニュースが彼の耳に届きました。彼を前の日脅した男が、その日の夜謎の死を遂げたというのです。税務官は、やるべき仕事を終え、夕方丘の近くにある自分の家に帰りました。


帰宅してからしばらくすると、彼を訪ねてきた善き人がいました。それは賢者、サッドゥーでした。税務官は賢者を家に呼び、歓迎しました。しばらくして賢者は彼に尋ねました。「あなたの礼拝している唯一神(イシュタ デーヴァタ)は誰ですか?」
税務官は、はっきりとそれに答えられず、
「私は多くの神を礼拝しています。これ、という唯一信仰している神はいません。」
更に賢者は尋ねました。「あなたが、毎日、習慣的に礼拝している神や女神はいますか?」
税務官は言いました。「はい。私はガーヤトリーマントラを毎日熱心に唱えています。」
賢者の顔は、これで疑問が晴れた、といわんばかりにぱっと明るくなりました。そして話はじめました。


「私はあなたの家の近くにある丘の洞窟に住んでいます。昨日の夕方、私が洞窟の外に立っていたとき、黒く巨大な人物があなたの家に入り込もうとしているのを目撃しました。それが、庭に近づくと庭の門はひとりでに開きました。黒い巨人はあなたの家の庭に入り、家の玄関に近づきました。玄関もぱっと開き、巨人があなたの家に足を踏み込もうとしたそのとき、美しい様相をし、魅惑的な微笑みを浮かべた男の子が現れました。巨人は子供を退かそうとしましたが、できませんでした。何とか子供を押しのけて、家に入ろうとしましたが、どこから入ろうとしてもその子供が邪魔をしました。巨人は、玄関から入ることを失敗したので、後ろの扉から入ろうとしました。しかし同じように、入ろうとすると子供がその道を妨害しました。巨人はあなたの家のすべての窓から入ろうと試みましたが、同じように失敗しました。巨人は激しく怒り、庭の門を出て行きました。私はそれをすべて見ました。」
それから賢者はすぐに税務官に尋ねました。
「何か、あなたの知り合いの身の上に謎で、不自然なことは起こりませんでしたか?」
「ああ、ありました!私の後輩の職員、(名前を言う)が昨日亡くなりました。」と税務官は応えました。
「とても明らかなことです。その職員は、黒魔術師であなたに危害を加え、命を奪うために、この巨人を送ったのです。しかし、母なるガーヤトリーがその黒い巨人の前に現れて、あなたの家に入らせようとしなかった。黒い巨人は失敗し、黒魔術は送った元の人に跳ね返ったのです。だからその人は、死を遂げなくてはならなかったのです。」
賢者は言いました。
「私は幸運に恵まれています!あなたがガーヤトリー マントラを唱えていてくれたお陰で、母なるガーヤトリーのダルシャンを受けることができたのです!」


これはガーヤトリーマントラの力を示す本当の話として、バガヴァンの御前で話されました。
ガーヤトリーマントラを唱えることで、すべての安全、安寧が授けられます。しかし、それだけではありません。ガーヤトリーマントラは、霊的成長を支え、私たちと創造主を繋ぐのです。私たちの人生は、創造主の許へ、私たちの生まれ出たところへと戻るためのものです。
これがヴィーシュヴァミットラ仙人が人類に与えた、偉大なガーヤトリーマントラの力です。


毎日食事を食べる前には必ずガーヤトリー マントラを唱えています。
それ以外にも、いろいろな場所でこのマントラは私の口から発せられます。

サイババは、この偉大なマントラは毎日のさまざまな場面で、どの国の人も、どの性別の人も、唱えられてよいとおっしゃっています。
これを授けてくださったグルは、サイババであり、神さまから直接与えていただいたと感じています。

このお話のように、私の人生を幾たびも救い、導いてくださっていたことと思います。