体験談〜サイババの大学の教授の話〜2 マントラの体験

bolojaisai2009-11-04

サイラムニュース127-129号で連載された記事を、「体験談〜サイババの大学の教授の話〜」シリーズで紹介したいと思います。サイババの最も近い場所で長年暮らされている有名なインド人の方の体験談です。
サイババとは?」と疑問に思う方に、どれだけ具体的な情報より、大きな印象を残すのではないかと思います。
少しずつアップしていきたいと思います。ぜひ、皆様からの感想などもお待ちしています。

※文中の「スワミ」とは、霊的指導者の意味で、この執筆者にとってはサイババを指します。

一九六八年初頭、私と母は兄と一緒にプッタパルティに行きました。既に私は母からスワミのことを教えられていました。母は「おまえに何か問題が起きたら、オーム シュリ サイ ラムと唱えなさい」と言っていました。子どもだった私が、「何回唱えればいいいの?」と尋ねると、母は、「百八回ですよ」と答えました。私はとても幼かったので、
「百八って何?」と尋ねると、母は、「見てごらん。『オーム シュリ サイ ラム』と言う度に指で数えて、十になったら一本ずつ指を折っていくと百になるから、そうしたらあと八回唱えればいいのよ」と簡単な方法を教えてくれました。けれども私はそれを、「オーム シュリ サイ ラム」と十回唱え、それからまた「オーム シュリ サイ ラム」を十回唱え、それから八回唱えるというふうに理解したのでした。それが私の百八でした。(実際は28回)


しかし、私がそのようにして祈ると、いつも何かが起こりました。そのころ、私たちは決まって毎年パルティを訪れていました。スワミがきっとインタビューに呼んでくださると感じる日には、私は目を閉じて二十八回「オーム シュリ サイ ラム」と唱えました。するとスワミが私たちのところへやって来て、インタビューに呼んでくださったものでした。


成長するにつれて、私は合理主義的な人間だと思うようになりました。実験することなく受け入れることはしません。それがマントラであっても、です。実際にやって、見てみます。何がしかの事を行うことによって起こる何がしかの結果を期待します。結果が出て、初めてそれに応じます。それが私の全人生でした。一生を通じて、私の霊的な成長はそうしてなされました。ですから、私はどんなマントラでも、ガーヤトリーマントラであっても、そうしてきました。実際、ガーヤトリーマントラについてはたくさんの事を体験しました。とてもたくさんのことを、です。本当に何がしかの事が起こるのかと、試してみたものです。そうしたことを何度も行い、もしそれが本当に起こったら、結果が出たら、その時初めてそのマントラにしがみついて行こうと思うのです。実際、そうすることで、私の霊的な事柄はさらに深まっていきました。(つづく)