バジャン(神の讃歌)

bolojaisai2009-03-22

キリスト教では賛美歌で神の栄光を歌います。
サイセンターのバジャンでは、世界のさまざまな宗教の神さまの御名を音楽の中で歌うことができます。

人々は、サイ ババの所へ行ってもバジャンしかないと言います。バジャンより偉大なものはないということに気づきなさい。バジャンには何という至福があることでしょう。無数の人々が声をひとつにして神の御名を共に唱えることは、何という一体性の表れでしょう。人々の喉から生まれた震動は、ハートを活気で満たします。あなたが、自分の祭壇の前で、一人きりで歌えば、その震動は反応としてあなたに戻ってきます。しかし、大勢で歌うときに生まれるのは、反応ではなく振動の波です。その波は大気に入り込み、汚れた空気を浄化します。今日の大気は、悪い考えや感情で汚れています。あなたが神の栄光を歌う時、抗生物質で治療するように、空気中の有害な細菌が消失して、空気は以前のように浄化されるのです。
サイババの御言葉 “Sanathana Sarathi”, Jan 1995, p26


先日、バジャンの集中練習がありました。
3時間で2曲のバジャンを練習しました。
ふだんは、1時間で5曲くらいのバジャンの練習をします。これらのバジャンはそのあとのバジャンの時間に歌うバジャンで、音合わせ、リハーサルの部分が大きいです。


今回のバジャン練習は、その日のバジャンで歌う曲ではなく、ただただ何回も繰り返して練習をするというものでした。
全国サイセンターのバジャンの責任者のひとりの方が、数行のバジャンの歌詞にこめる思いとメロディとリズムを、さまざまなたとえやイメージを使って、教えてくださいました。


バジャン練習。
音楽教室ボイストレーニングのようなものをイメージするでしょうか。
私は、月謝制のトレーニングをプロの講師から受けたことがありますが、共通する部分と、まったく違う部分があるように思います。

発声練習(あ〜ア〜〜あ〜〜など)は、ボイストレーニングの基礎であり、バジャン練習でも行うことがあります。
しかし、ここでわかりやすい違いがあります。


ボイストレーニングの発声練習は正しい発声の練習です。
バジャン練習での発声練習は、それに加えてもうひとつの意味を教わったことがあります。
それは、発声練習で歌うメロディも、神さまに捧げるということです。


単純なドレミファソラシド〜の発声にも、愛をこめて、神さまによろこんでもらえるように、正しく、美しい音を捧げる。
すると、発声練習そのものも、バジャン(神の讃歌)に変わる と教わりました。


バジャン(神の讃歌)は歌うことにより自分自身が幸せになり、心が清まるかけがえのない時間です。
しかし、それは自分だけではなく、世界にも、自然にも、未来にも、よい影響を伝えるものであることを信じたいと思うのです。
そして何より、その清まった想いを持って、社会の役にたつ生き方をすることができれば何よりも幸せなことだと思います。